世界に通ずる英語力を養う -教育トレンドとアカデミック指導の最前線-

J PREPでは、話す、書く、読む、聴くという4つのスキルを総合的に習得するだけでなく、論理的に考え、表現する作業を繰り返すことによって、言葉そのものへの理解を深めていくカリキュラムを提供しています。これは、単に正解を覚えるだけの勉強ではなく、真に世界に通じる学問を希求する生徒のための場です。現代の英語教育環境は過去50年で大きく変化しており、学習環境に工夫を加えることで、若い世代の英語力は世界で通用する水準に近づいていると言えます。

中学生・高校生の英語学習はなぜ今、変わるのか?

教育改革の波 入試も学習も「使える英語」へシフト

現在の英語教育においては、第二言語習得論や応用言語学、脳科学に基づいた極めて合理的な指導が提供されるべきだとされています。特に、大学受験のあり方が変わると、学習内容、教材、そして生徒の英語力にまで影響が及ぶ「ウォッシュバック効果」が見られます。例えば、2006年にセンター試験にリスニングが導入されて以降、音声教材が充実し、受験生の「英語を聴き取る力」が大きく変化しました。

知識から実践へ、外部検定の活用と入試の傾向

国内の大学入試においても、従来の知識偏重から実践力が求められる傾向が強まっています。近年の大学入試では、論理的記述力、要約力、資料分析力といった実践的な英語力が求められています。 また、留学を目指す生徒だけでなく、国内大学受験を念頭に置いた生徒にとっても、TOEFL iBT®(Test of English as a Foreign Language)やIELTS™(International English Language Testing System)といった外部検定試験のスコアが、英語力の証明として提出されることがあります。例えば、TOEFL iBT®では、2026年1月より、受験者の英語力に応じてリアルタイムで問題の難易度が変動するアダプティブ方式がリーディングとリスニングで採用されています。

新学習指導要領で重視される「探究的な学び」とCLIL

J PREPでは、言語とその周辺知識を同時並行的に身につけるCLIL(教科言語統合型学習)批判的思考力(クリティカル・シンキング)、コミュニケーション能力、主体性を伸ばすことを目的としています。これは、単に英語を学ぶだけでなく、地球規模で一隅を照らす教養人を養成するという理念にもつながっています。

個別最適化で差がつく、デジタル時代の英語学習方法

GIGAスクール構想のステップ:タブレットを「道具」として使いこなす

J PREPでは、インターネットを用いた学習管理システムを導入しており、生徒はパソコン、タブレット、スマートフォン等を利用することが可能です。
このシステムを通じて、文法解説ビデオや語彙・文法習得コンテンツなどの独自開発された音声・動画教材にアクセスし、効率的に英語の総合力を高めることができます。これは、従来の文字だけの教材を使った学習よりも格段に効率が良いとされています。

GIGAスクール構想
文部科学省が推進する教育改革で、「Global and Innovation Gateway for All」の略。児童・生徒一人一台の学習用端末と高速ネットワーク環境を整備する構想です。

効率を最大化する「アダプティブ・ラーニング」の仕組み

個別最適化された学習環境の進化は目覚ましく、「アダプティブ・ラーニング」はその最前線です。海外大学の共通学力試験であるSAT®も、受験者の得点率に応じてリアルタイムで問題の難易度が変動するアダプティブ方式を採用しています。J PREPも、生徒一人ひとりの到達地点を詳細かつ円滑に把握し、迅速かつ適切に指導できるよう、テストとデータ分析の仕組みを整備しています。

「多読・多聴」を支援する新しいカタチ、デジタル教材の活用

デジタル教材は、多読・多聴を支援する新しい学習環境を提供しています。J PREPでは、音声・動画教材を活用して、スピーキングやリスニングの練習を効率的に進めることができます。
また、Reading Journal(読書感想文)に取り組み、読書の習慣づけと正しい文章の書き方を学ぶカリキュラムもあります。これは、難易度別に管理された絵本を段階的に大量に読む多読指導を通じ、正しい発音と聞く、読む、書く力を同時に習得する「均整識字教育法(Balanced Literacy Approach)」に基づいています。

国際指標 CEFR-J を活用した習熟度の明確化

J PREPのレベル設定基準は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)や各種英語検定試験を十分に参考にしつつ、アカデミックな英語運用能力を重視しています。
CEFRは、外国語の学習・教授・評価のための共通参照枠として欧州内外で広く使用されており、英語力の到達度をA1(日常生活の基本的な表現)からC2(ほぼ全ての話題を容易に理解)までの段階で客観的に示します。

また、J PREPでは中学生(高校入学時)で英検®準1級到達を目指します。
英検®準1級はCEFR(ヨーロッパ⾔語共通参照枠)ではB2に該当しますが、このレベルは英語を勉強するだけの段階から卒業し、英語”で”勉強したり、将来英語を活かして仕事ができる⼊り⼝となる⽔準です。中学⽣の3年間でこのラインを超えれば、⾼校⽣でJ PREPのオールイングリッシュカリキュラムのJ PREP Scholarsに進み、海外進学を⽬指すことも視野に⼊ります。
⾼校⽣になって⾃分の進路を考えるようになったときに、国内難関⼤学から海外進学まで、希望に応じて英語で選択肢を広げられるようになります。

CEFR-J(セファール・ジェイ)
CEFRをベースに、日本の英語学習者の実態に合わせて開発された指標。従来の検定試験との対応関係がわかりやすく示され、より細かく習熟度を把握するために用いられます。
CEFR B2レベル
英検®1級程度に相当。
社会生活での幅広い話題について自然に会話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できるレベル。

英語塾だからできる、実践力に直結する4技能強化戦略

アウトプット重視へ、「話せる文法」に変える指導の秘訣

J PREPでは、日本語母語講師が文法指導を、英語母語講師がCLIL(教科言語統合型学習)を担当する英日ハイブリッド指導を採用しています。生徒は、充実した文法解説ビデオを通じて家で文法を理解し、分からないところは授業で確認するという学習スタイルを実践しています。文法を正しく使うことは重要ですが、単に暗記するだけでなく、論理的な英作文の基礎を学び、学んだ文法事項や構文を英作文で用いることで、用法をより深く理解し定着させることを目指します。

スピーキングテストで高得点を取るための具体的対策

J PREPの英語コア・カリキュラム(Level 2以降)では、アカデミック・ライティングに加えて、スピーチ・プレゼンテーションの練習も行われています。
生徒は、スピーチ原稿の書き方だけでなく、ボディ・ランゲージやジェスチャー、アイコンタクトなど、スピーチでの表現方法も学びます。こうした訓練は、大学入試の面接試験や、将来的に求められる実践的なコミュニケーション能力の基礎を養います。
例えば、東京大学の入試のリスニング対策として、オール・イングリッシュの授業で「相手の意見を聞きながら自分の考えをまとめる」訓練を日常的に行っていたことが、本番で余裕を持って臨める要因となったという卒業生の声もあります。

「考える力」を含む5技能を伸ばす統合型指導の重要性

J PREPの指導方針では、話す、書く、読む、聴くの4技能を総合的に習得することに加え、「考える力」を重視しており、これを5技能と呼んでいます。
これを可能にするのが、CLILを主とした統合型指導です。
読解教材を軸に、議論や作文を英語で行うため、語彙や表現のスタイル、文法知識がより確実に使える形で定着します。また、家庭で反復練習する課題と、教室での相互作用を通じて学習する課題を明確に区別するハイブリッド指導により、学習効果の最大化を図っています。

国際感覚を磨く、アカデミックなテーマでの議論とライティング

J PREP Scholarsの教養コース(LA Courses)では、複雑なトピックに取り組み、批判的思考力や分析スキルを向上させることを目標としています。中学・高校生向けの上級コースでは、民主主義や神話、現代社会問題といったアカデミックなテーマについて、英語でディスカッションやライティングを行うことで、自分の考えを論理的に表現する力が鍛えられます。

将来、本当に役立つ英語力を身につけるために

真に知的な営みとして英語を学べば、試験対策や就職といった成功は結果として自然についてくるものです。
外国語を身につけるということは、思考にもう一つの水平線を描くことであり、日本語の言論空間で手に入れられるものとは桁違いに大量で多角的な分析手法や情報が手に入るようになります。
J PREPは、生徒が自らの可能性を最大限に発揮し、日本だけでなく世界に影響を与えるリーダーとなるための基盤を築くことを使命としています。

J PREPでは、生徒一人一人の成長を支援するため、学習管理や進路相談などのサポートを提供しています。
国内大学受験対策だけでなく、海外の高校や大学への出願に向けたサポート(Application Essayや推薦状の準備など)も個別に対応しています。
英語以外の科目を含めた学習相談、受験する大学や方式の選択に関するアドバイスなど、多様な入試傾向を熟知したスタッフによる進路指導や学習カウンセリングが利用可能です。J PREP斉藤塾の生徒であれば、中学1年生から高校3年生まで、どのコースに在籍していても気軽に相談できます。

1億人の英語習得法

今回ご紹介した内容について、J PREP代表 斉藤淳が解説した書籍がSBクリエイティブから出版されています。

1億人の英語習得法の書影

日本人はなぜ英語ができないのか。それは、「ネイティブが当たり前にやっている英語の学び方」を知らないから。イェール大学元助教授で英語塾を主宰する著者が、日本人の知らない英語習得法を伝授します。

書籍内容

  • 受験英語のクセを知る
  • 英語と日本語 文字と音の対応関係の違い
  • 英単語によって最適な覚え方・教材は異なる
  • 試験のための文法と、使うための文法
  • 試験対策英語の「構文主義」バイアス
ご購入はこちら(Amazon)

監修:斉藤 淳(さいとう じゅん)

1969年山形県酒田市生まれ。

上智大学外国語学部英語学科卒業(1993年)、イェール大学大学院政治学専攻博士課程修了、Ph.D.取得(2006年)。ウェズリアン大学客員助教授(2006-07年)、フランクリン&マーシャル大学助教授(2007-08年)を経てイェール大学助教授(2008-12年)、高麗大学客員教授(2009-11年)を歴任、2012年4月に帰国、英語塾代表として起業。

2014年に発売された『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』と『10歳から身につく問い、考え、表現する力』がベストセラーとなる。2017年に『世界最高の子ども英語』、2023年に『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』、2024年に『斉藤先生! 小学生からの英語教育、親は一体何をすればよいですか?』を刊行。J PREPでは全体の統括に加え、教材開発、授業、進路指導を担当。

J PREP 斉藤塾 では、2026年度 入塾説明会を開催いたします。

J PREP A+ では2026年度 入会説明会・体験会を開催しています。

J PREP Kids は2026年度 入塾説明会を開催いたします。

J PREP Kids は2026年度 横浜校・あざみ野校限定 入塾説明会を開催いたします。

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J PREP 斉藤塾 コース紹介

J PREPでは、1人1人のレベルや目指す進路に合わせて細やかにコースが分けられています。
自分の将来に合わせた最適なコースを選択できます。

英語力の基礎から学ぶコース。高校1年生までに国内一流大学合格、英語圏大学留学に必要とされる十分な英語力を養うことを目標とします。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生

主対象:小5〜高1

大学入試英語に通用する英語力を養い、志望校合格を目指すコース。単語・文法・読解・英作文・要約などの基礎から実践的な英語まで学びます。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生

主対象:高1~高3

授業をすべて英語で行う留学指導のコース。SAT対策、TOEFL対策、大学出願個別指導に加えて、発展的な教養や表現を養成します。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生

主対象:小5〜高3

J PREPで学ぶ速習型の数学コース。東京大学・京都大学・医学部をはじめとする難関大学入試で重要な基礎力を体系的に学ぶカリキュラムです。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生

主対象:小5〜高1

小学校入学以降に英語学習を始める小学1年生から4年生対象のコース。年齢と学習経験に合わせた練習メニューで英語の総合力を高めます。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生

主対象:小1〜小4

20時までの学童保育としての利用のみならず、放課後の時間で確実に英語を取得したい小学生を対象に最善の環境を提供しています。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生

主対象:小学1~小6

英語コース履修ガイド

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