J PREP には小５から通い始めたそうですね。中学受験が盛んな時期でもありますが、中学受験をせずに高校受験を選ばれたのは？

親の方針で「小学生は遊ぶのが一番」という考えがあり、中学受験はしませんでした。でも周囲の同級生が英語スクールに通い始めたのを見て、「遅れたくない」と思うようになり、自分からJ PREPに行きたいと希望しました。

自分の意思で始めたというのは大きいですね。本人が納得しながら学ぶことは必ず将来の成果にもつながってきます。最初はどうでしたか？

本当に英語ゼロからのスタートで… ４線ノートのどこにアルファベットを書くかも分からないような状態でした。ES110（当時のLevel 1）の授業は、正直あまり好きじゃなかったですね。周りはすごく話せるのに、自分は話せない。それが悔しくて、めちゃくちゃ予習して授業に臨むようになりました。そのうちだんだん楽になっていった感覚があります。

英語は学び始めてすぐには成果が表れません。J PREP は年間４学期制で３か月ごとに学期を区切っていますが、およそ３か月おきぐらいにやってくる山を乗り越えることで少しずつ英語が身につく実感が湧いてくると思います。最初苦労しても、途中で挫折せずしっかり乗り越えてくれて嬉しいです。今、英語を始めたばかりの小学生たちにアドバイスするとしたら？

そうですね。「ちょっと辛くてもがんばれば、ちゃんと結果が出るよ」と伝えたいです。小学生は時間があるので、 英語ぐらいは本気でがんばった方がいいと思います。

小学５～６年生でフォニックスをしっかりやっていると後々の伸びに大きく関係するという話もありますが、実感はありますか？

あります。当時、僕は一つ一つ丁寧にフォニックスをやったので、後々周りとの差がでたと思います。フォニックスをやっていない人の発音が自然と分かるようにもなりました。発音を理論に従って覚えられたことは英語を身につけるうえで大きな土台になったと感じます。

発音の基礎があると、単語の定着も早いですよね。東大受験レベルの単語帳も、フォニックスをやっていると覚えやすいなど聞きますがいかがですか？

そうですね、後に受験勉強の効率が全然違うと実感しました。小学生の時にフォニックスをきちんと学んでおいてよかったなと思います。結果的に、学習面で大きなアドバンテージになりました。

その後努力されて１年後には英検®３級に合格しました。当時のカリキュラムは４級合格レベルを想定していたので３級合格は素晴らしいです。小６でLevel 2 に進んでからは、英語が少し楽しくなってきたようですね。

そうですね。ES110 の時の悔しさがあったからこそ、レベルが上がることで自信がつき、授業を楽しめるようになりました。先生も魅力的な方で、毎回の授業が楽しみでした。

中３ではJ PREP を一時お休みして高校受験に専念したそうですが、受験での英語はどうでしたか？

受験での英語は全く問題ありませんでした。J PREPでLevel 2 までやっていれば、公立高校入試には十分対応できると思います。試験前に特別な準備はしていませんでしたが、英語試験も手応えがありました。

進学した横浜翠嵐高校は神奈川県でも屈指の進学校です。学校ではどのような評価を受けていましたか？

同級生と比較しても英語は得意だという自信がありましたが、実際、学年の中でも成績は一番でした。私は帰国子女ではありませんが、同級生から「なぜそんなに英語ができるの？」と聞かれたりもしました。J PREPのおかげです。

高１でLevel 4、高２でLevel 5 を受講して、洋書にも取り組みましたね。

大学受験が視野に入ってくる時期ではありましたが、ただ普通に勉強してもあまりやりがいを感じなかったので、洋書は読んでいて楽しいという気持ちが強かったです。Outliers（マルコム・グラッドウェル『天才！成功する人々の法則』）が特に面白く、私は４月生まれで学年でも早い方なのですが、誕生日に関するエピソードに親近感が湧いて印象に残っています。

英語力を高めていく生徒は共通して楽しんで洋書を読めるという傾向があるようです。単なる語学学習にとどまらず、思考を広げる経験にもなったのですね。洋書以外にJ PREP の授業で印象に残っていることはありますか。

Level 2 から取り組んでいるAcademic Writing です。授業で日常的に書いていましたので、長い文章を書くことに抵抗がなくなりました。高校の英作文授業では、いつも一番早く書き終えて先生に「どこで習ったの？」と聞かれるほどでした。東大入試でも与えられたテーマに沿って書くべきことがすぐにひらめき、中身の濃い内容を速く書き上げることができたと思います。

スピーキングについてはいかがですか？

はい。Level 4 の少人数クラスでは英語母語講師と密に会話できて、スピーキング力がぐんと伸びました。周囲のレベルもどんどん高くなっていき、良い刺激を受けて着実にスピーキングが伸びている実感がありました。

高３ではEA690 (Level 6) で国内大学受験に対応したカリキュラムを受けていましたね。受験勉強はどのように進めていましたか。

学校でも受験対策はしましたが、英語に関してはJ PREPの授業のみです。過去問もスムーズに解けましたし、特別な勉強は不要でした。

東大入試はリスニングの放送時間が長く、どちらかと言うと英検®１級寄りの難易度です。東大入試で筆記は得意だけれどもリスニングが苦手という人が少なからずいたかと思いますが、Kさんはいかがでしたでしょうか？

そうですね。リスニングは安定していて、模試でも得点源になっていました。J PREPのオール・イングリッシュ・パートで「相手の意見を聞きながら自分の考えをまとめる」という訓練を普段からしていたおかげで、試験本番では「聞くだけなら簡単だな」と思え余裕がありました。高度なスピーキングの練習が直結したと思います。

なるほど。J PREP 生は、筋トレで言えば普段からちょっと負荷のかかる練習をしています。ディスカッション中は相手の主張を聞きながら自分の意見をまとめる作業を常に脳内でしていますが、それはすごく大変なことです。

おっしゃる通りです。テクニックというより、本質的な理解が求められる東大の問題には、J PREPのアプローチが本当に合っていたと感じます。受験で実感しました。東大にはスピーキングに特化したクラスもあるので、高校生までに力をつけておけばスムーズに移行できると思っています。

今後の目標についても教えてください。

大学での専門分野は経済学を軸に考えていますが、まだ他の分野については決めていません。在学中には交換留学制度を活用して、海外での学びも視野に入れています。身につけた英語力を最大限に生かしたいと思っています

Kさんがこれまで高めてきた力をベースにこれから東大で学び、興味のあることに取り組んで、自分のため、社会のため、世界のために将来活躍してほしいと願っています。本日はありがとうございました。