M.S.さん2025年

出身高校広尾学園高等学校

進学先東京大学 文科三類

苦手だった英語が得意に、
着実な努力で東大合格へ

J PREP に入塾された当時のことを覚えていますか?

はい。秋からの入塾だったので、最初はかなり不安を抱えながら授業を受けていました。実は、中学校でインターナショナルコースを選んだものの、英語の準備を全くしていなくて…。 周りの生徒たちは入学前からしっかり取り組んでいたので、自分だけが取り残されているように感じました。正直、英語が分からないまま、親の意向でインターに進んでしまったんです。

そうでしたか。その状況なら、英語に対して危機感を覚えますよね。そんな中、J PREP に入ってみていかがでしたか?

ええ、それはもう最初は大変でした。でも、初回授業でペアワークがあって、その時に同じクラスの子がすごくフレンドリーに接してくれて、「これならいける」と感じJ PREP を続けることができました。途中入塾でしたから、授業についていくのは当初かなり苦戦しました。当時を思い出してもよく乗り切ったなと思います。

通い始めてどれぐらいで「乗り切れた」「得意かも」と思 えるようになりましたか?

私は習得にかなり時間がかかった方だと思います。学校で は周りの生徒のレベルが高く、中学2年生までは定期試験でもずっと平均を下回っていました。ようやく学校の平均に追いついたのは、Level 2(ES250)の後半に入った頃です。その後、 Level 3(ES350)の時期にはクラスでもかなり良い点数を取れるようになりました。Level 3 やLevel 4(ES450)のコースでは宿題が非常に多く大変でしたが、なんとか乗り越えてついていきました。そして、高校2年生でLevel 5(ES580)に進んだ頃になって、初めて「英語が得意になれたかも」と感じられるようになりました。

その中で、特に思い出に残っている練習メニューはあり ますか?

私が特に力を入れて取り組んだのはディスカッションです。 オール・イングリッシュ・パートの宿題には毎回ディスカッションクエスチョンがあり、必ず人前で発表しなければなりませんでした。そのため、英文を考えては書き直す作業を繰り返し、毎回小論文を仕上げるような気持ちで準備していました。こうした積み重ねがあったからこそ、最終的に大学入試の英作文にも無理なく取り組むことができたのだと思います。
また、J PREP は会話の練習ばかりしていると思われがちですが、文法もしっかり教えてくれていたので、カリキュラムをこなせば学校でも良い成績が取れると実感しました。

Level 3、Level 4 と上がっていく中で、本を読む宿題も出ましたよね。Sさんはいかがでしたか?

大変ではありましたが、同じクラスの子たちもがんばっていたので、自分もなんとか耐えてやり遂げました。努力を続けているうちに、気がつけば何とかなるものだと実感しました。特に印象に残っているのは An Edible History of Humanity で、あの本はとても面白く、夢中になって読んでいました。

英検®も受験されたそうですね。

はい。大学入試で使うかなと思って、まず準1級を受けてみました。高校2年生の秋に、かなり簡単にパスできました。良い力試しになったなと思っています。

東京大学のリスニング対策で、役立ったことや乗り切れた要因は何ですか?

東大のリスニング対策では、過去問を繰り返し解き、スピードに慣れることを意識しました。中学からJ PREP に通っていたおかげで、高校3年生で過去問に取り組み始めた時点で高得点を狙える状態になっていたので、余裕を持って臨むことができました。「過去問だけで対策できる」という安心感もありました。 また、J PREP のオール・イングリッシュ授業では、先生や同級生の話をただ聞くだけでなく、「自分はどう受け答えするか」を考えながら聞く練習をしていたので、日常的に負荷のかかる学習ができていたと思います。そのおかげで、大学入試のリスニングでは、聞くことに専念でき、比較的楽に取り組むことができました。こうした積み重ねがあったからこそ、入試本番でも安心して実力を発揮できたと思います。

高校3年生の時や、高校時代全体で特に意識して取り組んでいた勉強について教えていただけますか?

英語については、J PREP のカリキュラムと過去問を同時に進めることで、特に問題なく取り組めました。私が特に苦労したのは数学で、高校3年生の終わり頃にJ PREP の数学に入塾しました。それまで全くできなかった数学を、そこから一気に伸ばしていった感じです。
授業では難しい問題への対応に取り組み、簡単な問題は市販の参考書で繰り返し解くことで、苦手だった数学もある程度得点できるようになりました。また、毎週の小テストでは同じクラスの子と「絶対に負けたくない」という良い意味でのライバル意識が生まれ、お互いに刺激し合いながら学習を続けることができました。

J PREP での経験から、他に得たことや支えになったことはありますか?

友達ができたことが、精神的にかなり支えになりました。毎年クラスが変わっても新しい友達ができて、一緒にがんばることができました。

それは良かったです。振り返ってJ PREP の勉強の中で印象深い時期はありますか?

今思うとLevel 3、4 で英語の勉強をがんばっておいて本当によかったと思います。宿題の量が多いと感じた時期でしたが、自分的には、この時期に英語は「やりすぎかな」と思うくらい 必死に取り組みました。Level 5、6 になると英語が得意だと感じられる段階だったので、その頃には、他の科目に時間を割くことができるようになっていました。ここで英語で貯金をしておくということができたと思います。

高校2年生からは、幅広い科目で共通テストに備えようとしていたから、早めに英語を仕上げておくのは重要だったということですね。

まさにその通りです。もし高校2年のタイミングで英語もがんばらなければならなかったら、他の科目に時間が使えなくなってしまったと思います。

入試対策にアドバイスはありますか?

私はとにかく英語を優先順位トップに置いていました。結局英語は決して裏切らず、私立大学の受験も簡単に乗り切ることができました。早稲田や慶應を受けるのであれば、英語力があるに越したことはありません。私はほとんど特別な対策をせずに私立大学を受験しましたが、英語の試験では時間が余るほどでした。
慶應経済学部の要約問題などは、J PREP のLevel 3 で取り組んでいた作文と共通する部分が多かったです。私立大学の対策にかける時間を短縮できた分、2月から東大二次対策に集中する余裕が生まれました。

東大ではどのようなことを勉強しようと考えていますか?

特に具体的な分野を決めていなかったこともあり、文科三類に入学できたのは大きかったです。今は、後期教養で国際系の分野などを学ぼうかと考えています。東京大学の良いところは、学びながら自分の興味や関心を少しずつ絞り込んでいける点だと感じています。

SさんのJ PREP での学びが、今後の充実した学生生活、そしてその先の未来に繋がることを願っています。本日はありがとうございました。