L.N.さん2025年

出身高校田園調布雙葉高等学校

進学先University College London

J PREP Kids からロンドン留学へ
「英語で考える脳」を培った純ジャパの軌跡

小学校4年生から英語の勉強を始めたとのことですが、どのようなきっかけで、J PREP で英語を勉強することになったのでしょうか?

母が以前からJ PREP の存在を知っていました。ただ当時は小学生向けのクラスがなく、中学生になったら入れようと考えていたそうです。そんな折にJ PREP Kids が新設されたことを知り、小学4年生のタイミングで通い始めることになりました。

なるほど、ちょうど良いタイミングだったのですね。小学校4年生で始めて、その後、小学5年でLevel 1 小学6年でLevel 2 を終わるなど、比較的順調に上達したようですが、大変だと思ったことはありませんでしたか?

J PREP の授業を大変だと思ったことはありませんでした。同級生も同じペースで進んでいて、その友達に会うのも楽しみにしていました。宿題の量も、みんなは多いと言っていましたが、私にとっては学校から帰ってからの時間で十分こなせる量でした。苦労した記憶はあまりありません。

このペースで学習していれば、中学校での英語の授業で苦労することは全くなかったのではないでしょうか?Nさんは帰国子女ではないですよね。

はい、いわゆる「純ジャパ」です。それでも中学校の英語の授業で苦労したことも全くありませんでした。

中1、中2と順調に進んだ後、中3にJ PREP Scholarsでオール・イングリッシュの授業を取り始めたのことですが、最初はいかがでしたでしょうか?

中学3年生で受講したSA500 では、クラスで年上が多かったので馴染むのに少し苦労しましたが、IELTS について学ぶ機会があり、留学準備に後々とても役立ったと感じています。高校1年生で受けたSA530 クラスは、J PREP で一番楽しかった授業でした。当時すでにオーストラリアへの学校単位での留学が決まっていて留学への意欲も高まっていたので、意欲的に取り組めました。テスト対策ではない読解力や文章力が鍛えられたほか、それまで習慣がなかった文化的な本を英語で読むようになり、知識や教養が深まった時期でもあります。

イギリスの大学を明確に意識して準備を始めたのはいつ頃ですか?

中学3年生くらいで留学しようと思っていました。もともと留学に興味がありましたが、正規入学を決めたのは、コロナ禍を経て「やりたいことをやるなら、本当にやりたい時にやるしかない」と意識していたのと、「海外に住みたいと思ったら、一番行ける近いタイミングが大学進学」と考えたからです。イギリスにしたのは街の雰囲気が可愛くてぜひ住みたいと思ったからです(笑)。

短期留学の経験も留学したい気持ちに火をつけましたか?

はい。高校1年生のロンドン・サマースクール(約3週間)は大きなきっかけでした。世界中から集まった学生たちと出会い、互いの文化や日常の考え方の違いに触れる中で、「異文化を知るって楽しい」と強く感じました。その経験が、当初の「留学したい」というふわふわしたイメージを、「留学しかないだろう」という強い意思に変えてくれました。

海外、特にイギリスの大学は、アメリカのように課外活動が過度に重視されるわけではありませんが、成績を保つなどやるべきことはありますよね。特に心がけていたことや大変だったことはありますか?

学校での「評議員」(生徒会活動)は、本当に楽しいと思って続けていました。また、高校1・2年生でイギリスとオーストラリアに留学しましたが、これらも大学受験のためではなく、自分の興味と意思で選んだ経験です。振り返ると、これらの経験から多くを学び、パーソナルステートメントにも記しました。特に「評議員」として討論で意見を取りまとめたり、異なる意見を整理して提示したりする経験は、大学で必要とされる力につながっていたと思います。

試験勉強だけが勉強ではない、ということですね。9年間J PREP に通う中で、得られた最も大きな成果は何でしょうか?

早い段階から「英語を英語で学ぶ」経験ができたので、学校の授業で周りの生徒が一度翻訳して理解する場面でも、私は頭の中に直接イメージが浮かんで、英語で考えられる脳になったと思います。早めに学習を始めていなければ、多分ここまでにはなってなかったと思います。

英語力以外で、J PREP で学んだことや学び取ったことはありますか?

J PREP の授業はディスカッションが非常に多かったので、自分の意見を論理的に組み立てる力が身につきました。これは「評議員」の経験にも生かせました。あとは、問いを立てられた時に、自分の意見を一旦脇に置いて、「こういうアプローチがあるよね」と多様な考え方をパッパッパッと思いつくようになったのは、J PREP のディスカッションの影響が大きいと思います。

その論理的な思考力は、海外大学の受験の際にも役立ちましたか?

はい、とても役立ちました。パーソナルステートメントでは、読んだ本に対する自分の意見をまとめたのですが、本や記事を読む際に、ただ情報を受け取るだけでなく、「この筆者はこう考えているけれど、こういう見方もできるのでは」と常に疑問を持ちながら読む力がつきました。そのおかげで、自分の意見を組み立てる際にも、骨組みのしっかりした意見が出せるようになったと思います。

大学ではどのようなことを学ぶことを考えていますか?

私は異文化交流に強い関心があります。グローバル化の中で文化の交流を前向きに捉える人がいる一方で、ヘイトや対立が深まることもあります。私は文化交流をポジティブな変化と考えているのに、「なぜ世界は『みんなで一緒に』という単純な方向には進まないのだろう」と疑問を抱いています。だからこそ、どうすればより多くの人が異文化を尊重し、平和な世界を築けるのかを学びたいと思っています。

イギリスは、移民を受け入れる側面を持つ「課題先進地」とも言えます。現地での学びを楽しみにしていますか?

はい。イギリスに実際に行けば、自分の考えもまた変わるかもしれません。特に予想を立てず、現地で自分の目で確かめてきたいと考えています。

9年間通ってくださりありがとうございました。UCLでの良い出会いがたくさんあるといいですね。またイギリスでのお話を聞かせてください。

【School Data】ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)
学際的な教育と研究に定評があり、AI・気候変動・都市計画など現代的課題に挑んでいる。科学・工学・人文を横断的に学び、創造力と問題解決力を育成する。世界有数の研究機関と連携し、革新を生む知の拠点となっている。