L.S.さん2025年

出身高校青山学院高等部

進学先King’s College London

基礎のフォニックスから世界へ挑戦、
英語を“ 人生のツール” に変えた
J PREP での歩み

Sさんは小学6年生からJ PREP に通い始めたと伺いましたが、英語を学ぼうと思ったきっかけは?

私はとにかく人と話すことが好きなんです。それで、日本語だけでなく英語でも会話ができるようになりたいという気持ちが自然と湧いてきました。

ご両親に勧められたというより、ご自身の意思だったと?

はい、完全に自分の意思です。好きなテーマについて、より多くの人と話せるのはとても魅力的に感じました。それで両親に『俺、英語やる』と伝えました。

ご両親もその気持ちを尊重して、応援してくださったのですね。では、小学6年生から始めたJ PREP での英語学習、最初はどんな印象でしたか?

最初はフォニックスの練習に少し戸惑いました。ES110(初級コース)では「a,e,i,o,u」といった母音の音から始めるのですが、思春期に差しかかっていた自分には少し子どもっぽく感じました。「なんでこんな基本的なことをやるんだろう」と違和感を覚えたこともありました。でも、中2〜3年になると、英語全体を俯瞰できるようになり、あの基礎が一番大切だったと気づきました。今ではフォニックスをしっかりやっておいて本当によかったと思っています。

小学校6年生でLevel 1、そして中学1年生でLevel 2 と、順調に英語力を伸ばされてきましたが、そのペースで学び続けて、学校の英語で困ることはありませんでしたか?

まったくありませんでした!小学校の頃から中学3年生まで、学校の英語の成績はオール10 で、常にトップレベルを維持できていました。J PREP での学びが学校の英語の理解や成績向上に直結していたと実感しています。

高校進学後は、オール・イングリッシュのJ PREP Scholars コースへ進まれたとのことですが、いかがでしたか?

J PREP Scholars では、帰国生を含む高い英語力を持つ生徒たちと共に学ぶ環境に身を置きましたが、自分自身の英語力にも十分な自信がありました。むしろ、「自分のほうができる」と感じる場面も少なくなく、良い意味で競争心が刺激されました。そうした中で、互いに切磋琢磨しながら学習に積極的に取り組み、着実に力を伸ばすことができたと思います。

継続的に学習を続けられた理由は、どのようなところにあると思いますか?

私は英語を、「勉強」としてではなく、自分の人生にとって必要な「ツール(道具)」として捉えています。そう考えると、特別な覚悟や義務感は必要なく、自然と続けられるんです。「楽しい」と感じたり、「これからの自分に役立つ」と思えたりすれば、学びは苦になりません。

「英語はツール」という考え方は、非常に実践的ですね。

英語を通じて多くの人とつながったり、将来のキャリアの強みになったり──そんなふうに、自分の人生を豊かにし、前へ進める手段だと考えると、それ自体が大きな目的意識になります。だからこそ、自然と楽しく学び続けられたのだと思います。

J PREP での学びを通して、英語以外に身についたことはありましたか?

少しありきたりに聞こえるかもしれませんが、やはり「コツコツ積み重ねる姿勢」が身についたことが大きいです。毎週の単語テストや日々の復習など、細かなことを地道に続ける経験を通じて、そうした“ 心構え” が自然と養われました。J PREP のプログラム自体が、そういった基盤をしっかりと育ててくれる設計になっていると思います。

いわゆる“ 学習習慣” ですね。

はい、まさにそれです。私はもともと欲張りな性格で高校3年の11月までラグビー部を続けながら、バンド活動もして、並行して大学受験にも取り組んでいました。今となっては笑い話ですが、当時はすべてが中途半端になるリスクもあったと思います。でも、それでもやりきれたのは、日々小さなことを積み重ねていくという「根っこ」がしっかりしていたからだと実感しています。J PREP で培ったその習慣が、勉強だけでなく生活全体の土台になっていたんだと思います。

将来的なキャリアについてお聞かせください。英語力と学習習慣を原動力として、どのような道を歩みたいと考えていますか?

現時点では「日本の外交に貢献したい」と考えています。特に東アジアの情勢安定に力を尽くしたいと思っています。

非常に大きな課題ですね。そのためにイギリスで学ぶことを選ばれたそうですが、なぜイギリスを選んだのですか?

国際関係論や戦争学の分野は、日本で学ぶのが難しいと感じました。たとえば軍事研究に対する批判や制限が多く、国内の大学では本格的に研究する環境が整っていません。一方、イギリスは歴史的に世界のバランサーとしての役割を果たしてきた国で、知見やノウハウが豊富です。国際関係論を学ぶうえで非常に意義深い場所だと考えています。

知的伝統に惹かれたのですね。

はい。キングス・カレッジ・ロンドンには「戦争学部」という専門学部があり、戦争の原因や犠牲者数を統計的に分析し、戦争を防ぐ方法を考えます。これは歴史的な検証だけでなく、技術的要素やゲーム理論など、文系理系の枠を超えた総合的な学問です。イギリスには「セキュリティ」や「インテリジェンス」分野の知的伝統もあり、学びの環境として非常に恵まれていると感じています。また、ラグビーやミュージカルなど文化面でも自分に合っていることも大きな理由です。

海外への意識はどのように芽生えたのですか?

J PREP に出会っていなければ、海外なんて絶対考えていませんでした。幼稚園から高校まで同じ学校だった私にとって、英語学習を通じて外の世界に触れられたのは大きな経験でした。また、Tazaki 財団の語学奨学生に選ばれたことで、多くの仲間や先輩、先生と出会い、「イギリスに行く」という夢が具体的な目標になりました。

最後に、英語を学ぶ皆さんへメッセージをお願いします。

私はJ PREP の課題やアドバイスをコツコツ続けた結果、受験後にしっかりと成果が出たと実感しています。素晴らしい先生方と、よく練られたプログラムのおかげで、今こうして留学をすることができます。英語学習は毎日の積み重ねが何より大切です。どんなに遠く見えても、目の前の一歩一歩が確実に未来につながります。英語を学ぶ皆さんにも、自分の道を信じて歩み続けてほしいです。

英語が導いてくれた新しいステージですね。イギリスでの挑戦、心から応援しています!

【School Data】キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)
ロンドン中心部に位置し、病院・裁判所・国際機関と連携した実践教育が特長。医学・法学・国際関係に強く、都市の現場で専門知識を深める。政策や医療の最前線に触れながら、社会に直結した学びを展開している。