「中学生になってから急に英語の授業についていけなくなった」
「定期テストの点数が下がっているが、どこから手をつければいいかわからない」
子どもの英語学習について、このようなお悩みを抱える保護者の方は少なくありません。
近年は英語4技能(読む・聞く・書く・話す)の重要性が高まり、新学習指導要領の導入など、英語を取り巻く環境は大きく変化しています。この記事では、中学英語でつまずく子どもが増えている背景から、学年別の対策、学習環境の選び方までを解説します。
つまずきの原因は「本人の能力」ではなく「環境の変化」
中学校の英語についていけなくなる原因は、決して「本人の能力不足」ではありません。
背景にあるのは、「小学校からの学習環境の変化」や「丸暗記に偏った学習」など、カリキュラムや学習習慣の影響です。
「英語が苦手」という意識が定着する前に、正しい手順で基礎から学び直せば、挽回は十分可能です。焦らず、つまずきの原因を見極め、本質的な英語力を育てる学習へと切り替えることが重要です。
この記事では、中学生が英語につまずく背景(小学校と中学校のギャップ)を明らかにし、学年別の具体的な対策方法を解説します。
また、暗記に偏らず、英語嫌いを克服するための学習環境の選び方についても紹介します。
なぜ「中学英語」でつまずく子どもが増えているのか
中学英語で求められるもの
「英語4技能」とは、「話す(Speaking)・書く(Writing)・読む(Reading)・聞く(Listening)」の4つの力を指します。現在の中学校では、新学習指導要領に基づき、これらをバランスよく育て、実際に使える英語力を身につけることが求められています。
中1ギャップと「学習のクセ」の影響
近年、「中学英語がわからない」と悩む子どもが増えている背景には、小学校英語の教科化による急激な変化、いわゆる「中1ギャップ」があります。
小学校では「聞く・話す」を中心とした活動型の授業が行われますが、中学校に入ると「読む・書く」を中心とした単語や文法重視の授業へと一気に変わります。
この変化により、英語に触れる機会は増えたものの、文法の基礎が十分に身についていないまま中学生になるケースも見られます。その結果、応用がきかず、読解力が伸び悩む原因になっています。
こうした「学習のクセ」を理解し、弱点を補うことが重要です。
どのような学習環境を選ぶべきか
選び方の軸1:丸暗記ではなく「理解」を重視しているか
学習環境を選ぶ際は、単語や文法をただ覚えさせるだけになっていないかを確認しましょう。重要なのは、なぜそうなるのかを理解し、自分で考えながら使えるようにすることです。
自発的に考え、表現する力を育てる環境が理想的です。
選び方の軸2:英語4技能をバランスよく使えているか
「読む・書く」だけに偏らず、「話す・聞く」機会が十分にあるかも重要なポイントです。
4技能をバランスよく伸ばすことで、実際に使える英語力が身につきます。
選び方の軸3:講師の役割分担が明確か
つまずきを解消するには、英語での実践的な指導と、日本語での論理的な解説の両方が効果的です。
英語母語講師と日本語母語講師が、それぞれの強みを活かして指導しているかどうかも確認しましょう。
学年別・ケース別の考え方:どうやって挽回するか
中学1年生の場合
まずは小学校とのギャップを埋めることが最優先です。
音と文字の関係を整理するために、フォニックス(つづりと発音のルール)を学び直しましょう。
あわせて、主語と動詞の関係や品詞の役割といった基本文法を理解し、土台を固めることが大切です。
中学2年生の場合
不定詞・動名詞・比較などが加わり、内容が一気に難しくなります。
この時期は、英文の構造(SVOCなど)を意識して、「なぜその語順になるのか」を理解することが重要です。
理屈がわかると、複雑な文章にも対応できるようになります。
中学3年生の場合
高校受験に向けて、長文読解と総復習が中心になります。
この時期は、単語暗記だけでなく、要約や意見表現といった「アウトプット力」を意識して学習する必要があります。
4技能を総合的に使いながら考える経験が、得点力につながります。
注意点・よくある失敗
失敗例1:音声を伴わない単語練習
単語をひたすら書くだけの学習は、効率が良いとは言えません。
発音とセットで覚えないと、記憶に残りにくく、リスニングやスピーキングにもつながりません。
必ず音と一緒に覚える習慣をつけましょう。
失敗例2:文法を軽視して感覚で読ませる
単語の意味だけで「なんとなく」訳す方法は、学年が上がると通用しなくなります。
文法のルールに基づいて正確に読む力が必要です。
確認すべきポイント:つまずきの原因を特定する
つまずきの原因は一人一人異なります。
発音なのか、語順なのか、文法なのか、どこで止まっているのかの原因を見極めることが大切です。
家庭だけで解決が難しい場合は、専門的な視点での評価を活用するのも一つの方法です。
自己流の学習に限界を感じている方や、子どもに将来につながる英語力を身につけさせたいとお考えの保護者の方は、ぜひJ PREP の説明会参加 をご検討ください。
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英語母語講師による英語での指導で「話す・聞く」力を伸ばし、日本語母語講師が文法や構造を丁寧に解説することで、「理解」と「実践」を両立させます。試験対策にとどまらず、自分の考えを英語で表現できる力を育てます。
監修:斉藤 淳(さいとう じゅん)
1969年山形県酒田市生まれ。
上智大学外国語学部英語学科卒業(1993年)、イェール大学大学院政治学専攻博士課程修了、Ph.D.取得(2006年)。ウェズリアン大学客員助教授(2006-07年)、フランクリン&マーシャル大学助教授(2007-08年)を経てイェール大学助教授(2008-12年)、高麗大学客員教授(2009-11年)を歴任、2012年4月に帰国、英語塾代表として起業。
2014年に発売された『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』と『10歳から身につく問い、考え、表現する力』がベストセラーとなる。2017年に『世界最高の子ども英語』、2023年に『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』、2024年に『斉藤先生! 小学生からの英語教育、親は一体何をすればよいですか?』を刊行。J PREPでは全体の統括に加え、教材開発、授業、進路指導を担当。
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