S.M.さん2024年

出身高校横浜共立学園高等学校

進学先早稲田大学 文学部

難解な洋書との闘いが自信へとつながり
論理的思考力を磨いて入試を突破

小2から小4までの2年間、シンガポールに住んでいたそうですね。

帰国子女にあたると思いますが、私は日本人学校に通っていたので、英語を流ちょうに話せるようにはなりませんでした。

日本での中学受験を経て、本格的に英語を学び始めたのですね。J PREP では中1でES120 の入門コースからスタートしました。

日本に帰ってきたあと、帰国子女ということで小学校の友人から「英語を喋ってよ」と言われる場面が多かったのですが、上手く話すことができませんでした。英語を話せるようになりたいと両親に相談したところ、いろいろと調べてJ PREP を見つけてくれました。

自分からご両親に相談したことは素晴らしいです。英語学習が順調に進むかどうかは、生徒本人が主体性を持つことが重要です。
J PREPで実際に授業を受けていかがでしたか。

発音練習が特に楽しかったです。自分の発音がどんどん良くなっていくのを実感できて、素直に嬉しかったです。

中学受験を経た生徒は問題の正誤だけにとらわれることが多く、発音練習をおろそかにしてしまう人も多いように感じます。発音練習に楽しみを見い出したことは、英語を学ぶ上でとても良いことです。実際に声を出して練習すれば、細かい部分もスムーズに身につけられますし、上手くなっている感触を得ながら着実に前に進むことができます。

ES350 の授業がスピーディーかつ緊張感があって特に印象に残っています。先生からどうしてその答えになるのか鋭く聞かれる場面が多かったのですが、それは私が表面的にしか物事を考えていないからだと気付かされました。なぜこの答えになるのか根拠をしっかりと考え、もっとしっかり英語と向き合おうと思うきっかけになりました。

英語を学ぶ上で感覚的に捉えることも大切ですが、試験できちんと得点するには、論理的に理解することがとても重要です。それは正確な英文を書くことにも繋がってきます。高3のEA690 の授業はどうでしたか。

先生が英語の知識だけでなく、その周辺にある雑学なども交えて解説してくださるのでとても面白かったです。いつも3時間半の授業があっという間でした。

Level 1 からLevel 6 を通して、辛かったことはありますか。

Level 4 で初めて洋書のOutliers (マルコム・グラッドウェル『天才!成功する人々の法則』)を読んだ時、どう向き合えばいいのか真剣に悩みました。分量が多い上に書いてある内容もレベルが高いので、分からない単語を調べながら日々格闘していました。とにかく大変でしたが、結果的にこれを乗り越えたおかげで、早稲田大学の入試問題を見たときに「あ、こんなものか」と思った記憶があります。

あれだけ中身の濃い洋書を読めれば、入試で気持ちが楽になると思います。一般的に長文と呼ばれる問題も全く長く感じなくなります。一冊を読み切った充実感が相当あったのではないでしょうか。

私はOutliers を入試会場にお守りとして持参しました。試験前、周囲が単語帳をめくる中で読んでいたのですが、「これを読み切ったのだから大丈夫」と言い聞かせ、心理的に優位に立つことができたと思います。

素晴らしいです。Level 5 ではJustice (マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』)を読みましたよね。いかがでしたか。

今まで哲学に触れたことがなかったので、とても興味深く読むことができました。新しい智恵の扉を開いてもらったような感覚でした。

Justice を読んでおくと、大学でいろいろなものを学ぶ上でのヒントにもなると思います。第一志望の早稲田大学文学部に受かるという成果に恵まれて、これからも楽しく学んで成長できる4年間になるといいですね。