N.S.さん2019年

出身高校東京学芸大学附属高等学校

進学先東京大学理科Ⅰ類

Level 1から東大合格までの道のり
発音を一通り学んで実践することが重要

中1だった頃のことは今でも良く覚えています。当時のLevel 1(ES150)所属でしたね。私が直接授業を担当したこともありましたし、他の先生が教えている様子を見守っていたこともありました。関係代名詞を教えると、すぐにこれを応用して口頭で文を作ったりできる、優秀な生徒だという印象が残っています。受験で結果を出すことにもつながり、良かったと思っています。

お褒めの言葉をいただき、嬉しいです。

最終的に高いレベルに到達するための基礎をしっかり培う、この目的でカリキュラムを作ったんですよ。東大に合格したり、海外留学する生徒が出ていますので、レベルの設定も適切だったと考えています。

課題はそれなりに大変でしたが、J PREP の教材をきちんと理解すれば、あとは英語で困ると言うことはほとんどありませんでした。高3 国内受験クラスもよかったです。他の受験専門塾と違い、「話す」時間があったことが、特に良かったと思っています。

単純に「受験にスピーキングがないからスピーキング練習は必要ない」と考えがちなのですが、実は間違いです。東大の入試問題を解けばわかりますが、リスニングは難しいですし、作文もそれなりの分量を書かなければなりません。その時に、教室で普通に会話する際に使っていた表現が役に立ったりします。音声の感覚を素通りして読解と文法だけ練習すれば東大の問題が解けるようになるかというと、実は違いますね。

はい、J PREP を最初に選んだ理由もそこです。高3の時にどこで英語を学ぶか迷って、結局J PREP にしたのはまさにこの理由なんですよね。受験クラスは、最初の2か月ぐらいが結構きつかったです。それでもポイントをまとめて指導して頂けるので助かりました。

それでは大学に入学してみての感想を聞かせてください。

まず授業のレベルが高いことです。数学については、一定の基礎学力に到達していることを前提に授業が組み立てられています。今は線形代数や微積分ですが、今後高度な数学に踏み込むことになると思います。

この時期に取り上げる数学は、様々な応用分野につながっていくので非常に重要ですね。

はい、微分方程式を解く道具として線形代数を使いこなすようになると、数学の新しい楽しさに気付きますね。高校生の頃に、回りくどい解き方をしていた問題が、エレガントに解けるだけでなく、問題の構造をより明確に把握できるようになりますね。

理科系でも外国語を学ばなければなりませんよね?

第二外国語ではスペイン語を履修しています。めちゃくちゃ楽しいですね。言語は、学習すればするだけ、どんどんできるようになるのが楽しいですね。逆にこれまで真剣に取り組んできた英語で、足踏みしている気がします。

東大入学後の英語指導は、論文指導とコミュニケーションの双方に力を入れている印象がありますが、語学は、自分の興味関心と教わるコンテンツが一体化したときに、一番伸びるんですよね。

大学では英語劇のサークルに在籍しているのですが、やはり発音を一通り学んで実践していくことが重要だと改めて実感しますね。特に、文の中で音がつながるところなど、意識して練習していかないとダメですね。ただノン・ネイティブとしては発音がきれいだと言われます。 Level 1 できちんと練習しておいて良かったと思います。

作文の方はどうですか?

英語での論文作法は秋学期に指導を受けることになっています。

なるほど。東大入学後に要求される作文の指導に対して、J PREP ではその基礎にあたる指導を既に行っています。これを踏まえて学術論文をしっかりと書くことが出来るようになれば、鬼に金棒です。

まだ自分の関心を捉え切れていない状況ですが、漠然と経済系だと思っています。データ科学も面白そうだとは思うのですが、まだ確信はありません。

経済学を本格的に学ぶなら、やはり数学を丁寧に勉強しておく必要がありますね。同時に、どんなイシューが自分にとって面白いのか、これを探究していくことが重要です。学部の1 年生であれば、自分の感性を信じて突き進めば良いと思います。もう一つ強調したいのは、学問や実業で活躍する人は、抽象的なモデルと具体的な事例の行き来が上手だということです。大学では理論的な議論にたくさん触れると思います。それが、現場の課題をどのように解決していくのか、問題の構造を分析し実践していく力が必要とされるのです。

なるほど、これまでそのように世の中を眺めることがなかったですね。

理系だからこそ、社会の仕組みをつぶさに捉えながら、活躍する日が来ることを期待しています。