
経済、文化、情報など、あらゆる面でグローバル化が進み、国際的な視野やコミュニケーション能力の重要性が高まっていることから、近年では高校卒業後に海外留学を志す方が急増しています。
オール・イングリッシュでの J PREPScholars プログラムで幅広いレベルのコースを開設し、海外大学受験や留学など多様な進路に対応する英語力の養成やカウンセリングを行っているJ PREPでは、ケンブリッジ大学、イェール大学など海外の名門大学に進学・留学する生徒を多数輩出しています。
ここでは、数多くの実績を持つ英語塾が解説する海外留学・進学に関する情報を掲載しています。
海外留学に必要なことは?
海外留学する時の年齢
留学は、行きたい子どもの年齢や目的によって、選ぶ手段を決める必要があります。
低年齢であれば高い英語力を求められる場合は少ないですが、年齢が上がれば上がるほど、求められる英語力のレベルは高くなっていきます。
一方で低年齢の子どもが留学をする場合、子ども自身に留学の意思があるか、(単身での留学の場合)身の回りのことが自分自身でしっかり出来るかという点は非常に大切なポイントとなってきます。
海外留学のタイミング
ベストなタイミングは子どもが「行きたいとき」。
子どものモチベーションが高まった瞬間が、最も力がつくタイミングです。
とはいえ、現実的には段階を踏んで留学の計画をする必要があります。年齢によって吸収できることは違ってくるので、目指す将来を考えながら、タイミングを決めるのがよいでしょう。
特に小中学生の留学で最も大切なのは、子ども本人の希望です。
年齢に関係なく、本人の意思がなければ留学は上手くいかない場合も多いです。
また「なんとなく留学したい」などの留学する目的が薄い段階であれば、まずは英語に触れたり、海外の文化を紹介する本を読んだり、国際交流イベントに参加するなどの機会を設けることで、英語や海外に対して具体的なイメージを膨らませることからスタートしてみましょう。親子留学もオススメです。
留学プログラムの選び方
はじめての海外体験は、子どもも親も不安なもの。
ここでは、はじめての方でも安心して参加することのできる多種多様な留学プログラムの特徴をご紹介します。
グループツアー
グループツアー型の留学は、日本の学校や留学エージェント、旅行会社が募集して団体で留学する方法の事を示します。同世代の子どもたちが集まってグループで行くツアー型のプログラムであれば、目的地や滞在先、移動方法、スケジュールが事前に決められており、日本から引率スタッフが同行するので想定外の出来事が起きた時にも安心できます。
まだ英語に不安がある低学年の生徒や、海外経験の少ない生徒にオススメです。
また、グループの参加者だけで過ごすのではなく、現地の人々や子どもたちと交流を持てるプログラムを選べば、英語で交流する楽しさを体感でき、英語への興味がぐっと高まるでしょう。
少し英語に自信が出てきた頃が狙い目です。
サマースクール
海外の語学学校や教育機関が夏休みを利用して開かれるサマースクールは、世界各地から参加する同世代と一緒に英語を学んだり、スポーツやアクティビティを体験したりできる機会となります。
学校で学ぶ内容とは異なるプログラムが提供されることも多く、育った環境や文化が違う子どもたちと一緒に学ぶ機会が得られることで自立心が養われ、学外で自分の力を試す貴重な体験にもなります。 参加に必要な英語力は学校/プログラムによってピンからキリまでありますが、積極性は絶対に必要です。
ある程度の海外経験がある生徒にオススメです。
語学留学
語学留学の場合、単身での未成年留学を受け付けている語学学校が少なく、基本的には留学に必要な手続き全般を代行してくれる「留学エージェント」経由での留学となります。
留学先である語学学校では会話、聞き取り、文法などの基礎を強化する授業に加えて、選択科目やアクティビティが組み込まれているのが一般的です。
また、レベル別のクラス編成により、自身のレベルにあわせたクラスで英語を学ぶことができます。
またグループツアーでも、バディ宅に滞在し、バディが通う現地校に一緒に通い学べるコースもあります。
留学に期待できる効果
年代によって、留学で期待できる効果は変わってきます。
留学時の年齢が上がるほど、Academicな効果が期待できます。
小学生の留学
- 海外生活を体験する
- 国際交流体験をもつ
- 親元を離れて自立心を養う
- リアルな英語を使うチャンスを持つ
- チャレンジ精神を養う
- 海外高校やカレッジ進学を視野に入れるために、海外留学に関しての精神的なハードルを下げておく
中学生の留学
- 長期での海外滞在を体験する
- 英語力の向上
- 自分自身や自分が属するコミュニティ/国について客観的に捉える機会を得る
- 自分の意見を伝える力を養う
- 苦労を経験する
- 国際感覚を養う
高校生の留学
- 多彩な科目を学ぶ機会を得る
- 人脈を作る
- 海外での高校や大学/カレッジなどでの学位取得を目的とする
大学生の留学
- 海外でしか勉強できない分野を勉強する
- 本場で専門知識/スキルを身につける
- 将来のキャリアアップ
進学先別 海外大学進学の基礎情報
「将来は海外の大学に進学したいけれど、どういった大学が良いのか分からない」という人もいるかもしれません。
ここでは進学先別の基礎知識や出願方法、必要なものなど、海外進学を目指す皆さんが知っておくべき基礎情報をご紹介します。
アメリカ進学についての基礎情報
アメリカ大学基礎知識
アメリカの大学は4年制となっています。
また、特色により「総合大学」と「リベラルアーツカレッジ」に分けられます。
総合大学は、様々な学部・学科を有する他、大学院の併設や大型の研究施設などがある大規模な大学の事を指します。
多岐にわたる分野の学部と大学院を擁しているため、自分の興味や目標に合わせて専門分野を深く掘り下げることができます。
なお、学部教育ではリベラルアーツ同様に少人数制をとっています。
リベラルアーツカレッジは、少人数制で学部教育を強みとする大学です。
専門分野に偏らずに幅広い教養を身につけることを目的としており、人文科学、社会科学、自然科学などの多様な分野を横断的に学び、批判的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力などを養います。
大学出願時期は3種類
-
Early Decision(専願)
- 11月上旬~中旬に出願締切、12月中旬~下旬に合格発表
- Early Action(併願)
- 11月上旬~中旬に出願締切、12月中旬~2月上旬に合格発表
- Regular Decision
- 1月上旬~2月中旬に出願締切、3月下旬~4月上旬に合格発表
※ カリフォルニア州は独自の形態(UC系、State系)で大学を運営しています
※Early Action は複数大学への出願が可能である一方、Early Decision は出願できるのは1校のみの専願制で、合格となった場合は必ず入学するという規定があります
出願時に必要なもの
- SAT®/ACT
- TOEFL®/IELTS™
- Common App Essay
- 各大学毎に作成するEssay
- 学校の成績
- 推薦状 × 2通
補足
アメリカでは学生ビザ(F-1ビザ)によるアルバイトには制限や条件があります。
特にキャンパス外でアルバイトを行う場合は、大学への許可なくアルバイトを行うとビザが取り消される可能性があるため、アルバイトを行う前には大学の留学生オフィスに相談し、必要な手続きを行わなければなりません。
卒業後はOPT(Optional Practical Training)により、専攻した分野と関連のある職種で1年間の企業研修に参加することもできます。
イギリス進学についての基礎情報
イギリス大学基礎知識
イギリスの大学は3年制となっています。
ですが、入学後は専攻課程のみのカリキュラムとなるため、日本の一般的な高校を卒業した場合は、約9か月間のFoundation Course を受講する必要があります。
イギリスにあるほぼすべての大学は国公立であり、政府による品質保証機関(Quality Assurance Agency for Higher Education: QAA)によって、高い教育の質と水準を誇っています。
大学出願方法
UCAS(Universities and College Admission Service)という機関がすべての大学への入学を一括管理しており、志望する大学へ直接出願することはありません。現地高校では卒業時にA-Level という全国共通模試を受験しますが、留学生の場合はIB Diploma 資格で代用可能です。
IB資格保有者は、Foundation Course の受講が免除されます。
出願時に必要なもの
- TOEFL®/IELTS™
- UCAS Essay
- 学校の成績
- 高校からの推薦状
補足
イギリスでは、学生ビザ(Student visa)を取得している留学生のアルバイトが認められています。
通常の就学期間中は週20時間までのアルバイトが許可されていますが、長期休暇の際は週25時間以上のフルタイムでの就労も可能になります。
2021年から「Higher Education Provider with a track record of compliance」に指定されている大学・大学院を卒業後に、Graduate Visaを申請することができるようになりました。
Graduate Visaを取得した場合、学士号または博士号を授与された卒業生は最長2年間、大学院を修了した卒業生は最長3年間のイギリス滞在が認められます。
カナダ進学についての基礎情報
カナダ大学基礎知識
ケベック州を除き、カナダの大学は通常4年制で、大学3年生になった時点で専攻を選択します。
カナダの大学は各州政府の管轄に置かれており、大学数が少ないため、各校のレベルが高く均質的という特徴があります。
また、州毎に強い分野の特徴があり、各州の地元産業と結びついた共同研究なども盛んに行われています。
大学出願方法
大学へ直接出願するのが原則です。
入学基準や編入制度も州によって異なりますが、入学審査ではSAT®やACT®といった共通テストや入学試験そのものはなく、高校の成績、英語力(IELTS™・TOEFL®)などで合否が判断されます。
出願時に必要なもの
- TOEFL®/IELTS™
- 学校の成績
- 高校からの推薦状
補足
カナダへの大学進学の大きなメリットは、在学中や就業後にカナダで働けることです。
カナダの大学を卒業すると、留学生は最長3年の就労ビザ(Post-Graduation Work Permit)が取得でき、さらにカナダの永住権を取得することもできます。
オーストラリア進学についての基礎情報
オーストラリア大学基礎知識
オーストラリアの大学は3年制です。
日本や北米とは異なり、入学時に専攻を決め、その学部に入学してから3年間で学位を取得する制度となっています。
日本の高校を卒業して豪州の大学へ進学する場合は、原則として大学進学準備コースのFoundation Course もしくはDiploma Course を約1年間受講しなければなりません。
大学出願方法
入学審査ではSAT®やACT®といった共通テストや入学試験そのものはなく、高校の成績、英語力(IELTS™・TOEFL®)などで合否が判断されます。
オーストラリアの大学は2学期制(一部大学や専攻によっては3学期制)で、入学時期も年2回(3回)あるため、入学希望時期の数ヶ月前から出願を開始するのが一般的です。
出願時に必要なもの
- TOEFL®/IELTS™
- 学校の成績
- 高校からの推薦状
補足
オーストラリアでは、政府管轄下にAQF(Australia Qualification Framework)と呼ばれる教育水準認定機関を置いており、取得した単位や資格が他の教育機関でも認められるシステムを導入することによって、高い教育水準を保っています。
学生ビザ(Student Visa / Subclass 500)でアルバイトをすることもでき、また、卒業後はTemporary Graduate Visa(学士号または博士号取得で2年間)を申請することで、オーストラリア国内での就労が可能となります。
J PREP Scholars(All-English Program)
J PREP Scholars は、英語技能試験の対策やリベラルアーツ教育、留学プログラム・海外高校や海外大学への出願にも焦点を当てたAll-English プログラムです。
英語技能テストを活用した国内大学受験対策にも対応しています。
Overseas University Preparation Courses (SA Courses)
TOEFL®やIELTS™といった英語運用能力試験や、アメリカの大学進学希望者が受験する共通学力試験 SAT®の対策を主に行うコースです。リーディングやライティングの演習も行いながら、あらゆる場面で通用する英語力を磨きます。
Liberal Arts Courses (LA Courses)
英語で英文学、文章表現などを学ぶ教養コース。学習や習熟度に応じて幅広いコースを用意し、英語で英文学や文章表現などを学びながら5技能のスキルアップを目指します。
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