J PREP 渋谷校で6月15日(日)、高校生の塾生へ向けて、国連WFP元アジア地域局長の忍足謙朗(おしだり・けんろう)さんをお招きした講演会を行いました。

忍足さんは、世界の紛争地や被災地へ駆けつけて食糧を届け、多くの命を救ってきた「食糧支援」のエキスパート。
国連世界食糧計画(国連WFP)に勤務し、命の危険もある過酷な現場のリーダーとして、30年以上にわたり緊急支援の陣頭指揮をとり続けました。

国内大学受験コースの高校2年生たちの授業(EA580/570)では、倫理を題材に学んでいますが、知識を現実の世界につなげる試みとして、また、国際的な職業を目指すJ PREP 塾生が実社会や将来について考える場として、今年も国際的に活躍するプロフェッショナルに来校いただきました。

参加いただいた皆さんのお声を一部ご紹介します

  • 海外で働くことに関する考え方など、さまざまなことを伺えて非常に興味深かったです。
  • 貧困や紛争の前線で活躍されている忍足さんのお話も聞くことができとても貴重な経験となりました。
  • 食料問題について、「ニュースで見たことある」程度の知識や関心しかなかったので、今回参加したが、とても勉強になった。
    自分の知識の浅さや、世界に対する関心の薄さを自覚した。もっと勉強してみたいと思った。
  • もともと、何か国際支援に関する仕事ができたらいいと漠然と思っていましたが、今回お話を伺って、国連のことを知ることができ、自分が将来やりたいことを考えるのに、とても良い機会となりました。
  • 国際協力や食糧問題について興味があったので、とても面白かったです。
    現地での経験をもとにした、リーダーシップとは何というお話は、普段の高校生活にためになるので、一番心に残りました。
  • 本日の講義を通して、自分の世界に対する知識をもっと増やすことが必要だと感じた。また、世界を回って問題解決に取り組んできた忍足さんのお話を聞き、自分も世界に出て国際的な活動をしてみたいと感じた。世界に出る上で意見を伝える時ははっきりと伝えるというアドバイスをいただいたので、これからの生活に取り入れていきたいと思う。
  • 本日は貴重なお時間をありがとうございました。私は国連関係特にユニセフに入りたいと強く思っており、同じ系列の話を聞けた事とても勉強になりました。以後も似た様なイベントがあれば積極的に参加したいと思います。開催ありがとうございました。

J PREP で活きた学びの機会を提供いただいた忍足さん、
参加してくださった生徒の皆さん、
ありがとうございました。

忍足謙朗(おしだり けんろう)さんプロフィール:
1956年、東京都生まれ。国連世界食糧計画(国連WFP)元アジア地域局長。
School for International Training(アメリカ、バーモント州)で国際行政学を学び、修士号取得。30年以上にわたり国連に勤務し、人道支援、開発支援の現場で活躍。WFPでは、ボスニア紛争、コソボ紛争などの紛争地、カンボジア、スーダンでも大規模な緊急支援の指揮をとる。北朝鮮の食糧支援にも関わり、何度も視察に入った。2015年に帰国し、国際協力に興味をもつ若い世代の育成に貢献している。著書に『国連で学んだ修羅場のリーダーシップ』(文藝春秋)

(NHK「プロフェッショナル ― 仕事の流儀」忍足さん特集)
https://www.nhk.or.jp/professional/2014/0908/index.html