なぜ英語教育を変えなければならないか


私はこれまで米国で研究教育に携わった他、開発援助に関係する調査で、海外で数多くの仕事をしてきました。度々感じてきたのは、英語ができないという理由だけで、日本人は大損している、ということです。
日本の英語教育が間違ったやり方で行われているために、沢山のおカネや時間を使っても、英語が上手にならないのです。
しかも狭い意味での語学力不足だけで無く、自分の意見を持ち、発信していくための裏付けとなる教養や論理的思考力を養う点でも、日本の教育には大きな問題があります。入試を通過した後の大学教育が貧弱なため、論理的に一貫した主張をするための訓練が十分になされていないのです。
残念なことに、脆弱な語学教育と相まって、日本人は強固な発信力を持たない存在になってしまいました。
私は、日本の英語教育にどのような問題があり、どう改めれば成果が上がるか、具体的に状況を把握し、改善策を考えてきました。
学部生の頃、上智大学外国語学部で英語学を専攻していた時期がありましたので、応用言語学や第二言語習得法について当時最新の知識を教わり、現在も継続的に関連の研究に目を通しています。その頃から帰国子女教育の問題についても強い関心を持ち続けてきました。
後に英語塾で4年間教鞭を執った経験もあり、現場の問題として首都圏の進学校や予備校でどのような教え方がなされているか、よく承知しています。以後イェール大学で大学院生として過ごし、米国の複数の大学で教鞭を執る中で、英語圏大学で要求される語学力と日本の英語教育とのギャップを常に意識してきました。
また在米日本企業関係者、日本政府関係者と親しくおつきあいさせて頂く中で、英語力不足の問題は、日本の国益を大きく損なう結果につながっている事実に気付かされました。これを踏まえ、英語力養成の到達目標設定と、これに至る過程の双方から、問題を分析し改善案を温めてきました。
英語が国際語としての地位をますます強固にしていく中で、好むと好まざるとにかかわらず、大切なお子様の将来を、英語教育の善し悪しが左右することになります。私どもは、この責任を重く受け止め、指導させて頂きます。