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  • 長崎大学 医学部医学科
  • 国際医療福祉大学 医学部医学科
  • 出身高校:東京都市大学付属高等学校

【英語の勉強法】
 私は4年間J PREPに通っていましたので、英語の勉強の大部分を占めていたのはJ PREPの予習、授業、復習でした。ここでは、特に復習方法についてお話ししたいと思います。

 復習は、2パターン。一つ目は間違いノートの作成です。ノートの1ページを半分におって左側に間違えた問題、右側に答えを書いて、一問一答形式の問題集を作っていました。たとえば、文法の問題を間違えた時には、その問題と選択肢をそのまま左側に書いていました。また、長文や和訳で知らない単語が出てきた時には、その例文を電子辞書の例文検索で調べ、その単語の部分だけ空欄にして左側に書いていました。(和訳もつけて)
 この方法は、長文対策やリスニング対策には使えないかもしれないですが、J PREPに通っていれば自然と多読多聴をしているという実感もあり、あまり心配していませんでした。

 二つ目は、長文や和訳問題の音読です。授業後に配られる、もしくはテキストについてくる白文を音読して頭の中で和訳できないものには線を引くという勉強をしていました。そして、何回か音読をする中で何度も線が引かれる箇所や、非常に重要だと感じた箇所は、先ほどのノートにその文章を書き写していました。どこかのT新の先生がいっていたように「五回十回音読すれば、もう頭の中に入っている」と思います。長文ではありませんが、暗唱例文の音読・暗記はものすごく効果的で文法の知識を引っ張り出すスピードが格段に上昇したと思います。

 J PREPのテキストは(私の高校の)英語の先生が見てもものすごくよくできているので、予習をしっかりして授業に臨んで、復習すればそれだけでも十分な力が付きます。ところで、J PREPの授業を受ける際注意して聞いてほしいのが先生の雑談です。私は、4年間で4人の講師の先生にお世話になりましたが、それぞれの先生の雑談が役に立ったことが何度もありました。その中でも印象的だったことをここで一つ紹介します。
 ES450に在籍していた時、日本人講師の担当だったのは法哲学に詳しい三浦先生でした。ある日、先生が「法に触れずにホームレスの人を追い出す方法」について話してくれました。(詳細は省略)その数か月後に受験した英検準一級の長文のテーマがまさにそれだったのです。そのこともあって私は準一級の一次に余裕を持って合格することができました。
 英語の問題に英語力が必要であることは言うまでもありません。ただ、先ほどの英検の時のように個人のもっている背景知識が功を奏することもあると私は考えています。J PREPとは関係ありませんが、私が受験した長崎大学の大設問1は、学校の先生にすすめられて読んでいた「FACTFULNESS」(←必読!!!)と関係するテーマの長文で、すらすら解くことができました。
 J PREPは多読を通じて教養も深められる授業をしてくれます。講師の先生の雑談含め、全集中で授業に臨めばS台などでは手に入らない強い武器を持てるようになると思います。

【進路選択】
 私は、公衆衛生学に前から強い関心があり、将来は公衆衛生学を学び深められる環境に身を置きたいと考えていました。私はほぼすべての受験大学を難易度ではなく、学問分野や教授で選びました。これはものすごく大事なことで、私が周りに誇れる数少ないことの一つです。是非これから志望校を決める人には難易度ではなく学門領域やそこにいる先生で選ぶことを強くおすすめします。(ただし、周りの環境や校風なども志望校決定の重要な要素ですし、難易度以外の事も考慮したうえで、出来るだけ難しい大学に挑戦しようと思うことは間違っていません。)
 私は最初、東京医科歯科大学で公衆衛生学の研究されているF教授にあこがれを抱き、医科歯科を目指していました。高校3年の秋ぐらいまではそれがどれだけ厚い壁かきちんと理解していませんでした。(後述)
高校3年の夏、学校の先生すすめで医科歯科の勉強と並行して東京大学の推薦入試を受験することに決めました。ここでの紆余曲折を編年体で語るといくら紙があっても足りないで省略させていただきますが、まあとにかく大変で医科歯科の勉強もおろそかになっていました。(結果的に東大は落ちました)
 医科歯科が厳しいと気づきつつあったころ、私は新聞のある特集記事を目にしました。そこで、長崎大学熱帯医学研究所Y教授がコロナとの共生ついて分かりやすく語られていました。この記事に強い感銘を受けた私は、是非ここに行きたい、ここで勉強したいと思うようになりました。

 私は共通テストの自己採点をする前、9割を超えたら医科歯科に挑戦する、それ以下で医学部が目指せる範囲内なら長崎にすると決めていたので、自己採点の点数を見て長崎にしようと決断しました。
最後になりますが、今までお世話になった講師の先生、特に最終版ぎりぎりまで指導いていただいた桂先生、古賀先生、そしてジョナサン、ミナ、本当にありがとうございました。

PS 医学部を受験予定の方へ
 先ほど教養の大切さをお伝えしましたが、私立の医学部受験される予定の方はより注意してください。面接で一般常識して教養が問われる可能性が高いです。国際医療福祉大学で「電気自動車」について質問されてほとんど何も答えられませんでした。ニュースにアンテナを張っておくとよいと思います。あと、医学部は面接で情熱を伝えられるチャンスがあるので国立試験筆記でどんなに失敗しても翌日面接の試験会場に必ず行きましょう!