- 慶應義塾大学 法学部
- 暁星高等学校
私は小学5年の時に祖母の紹介でJ PREPの存在を知り、小学校の授業で英語には触れていたもののES110でほぼ一から英語の学習を始めました。その後ES210(小6)→ES220(中1)→ES350(中2)→ES360(中3)→ES450(高1)→EA580、SA580(高2)→EA690、SA690(高3)と合計8年間J PREPにてお世話になりました。
思い返してみると、海外居住はもとより留学経験もないいわゆる『純ジャパ』の自分が、英語を一つの勉強しなければいけない科目、受動的に学ぶものとしてではなく、日常に何気なく存在するものとして、SNSで英語の投稿が流れてきた際や自分の趣味であるスポーツ観戦の際の現地実況も自然に受け入れられるようになったこと、自ら能動的に現地の英語での一次情報を収集することに抵抗がなくなり海外ニュースや文献に触れることができるようになり、海外進学を志したのちも自力で情報収集から出願まで辿り着くところまでになったこと、今の自分の英語力はひとえにJ PREPでの時間が培ってくれたものだと深く感謝しています。
ESコースのレベル1、レベル2では、当時は正直毎週のSpeaking Videoの提出や、フォニックスの練習など面倒だなと思っていた時期もありました。しかし今考えるとすべての土台はあの日々の発音練習やディクテーションに詰まっていたのだなと実感しています。コロナ禍でオンラインの授業になった際も、授業外で学習状況や理解度などを逐一確認してくださったことで意欲的に学習を続けることができました。
その後、ES350を経てES360に進みました。このコースは日本人の先生とネイティブの先生(英語母語講師)が1時間半ずつを担当してくださるコースで、今までのコースよりもディスカッションやスピーチ、ナショナルジオグラフィックの教材などを通して、『英語で学ぶ環境』が充実していたように思います。このコースに在籍したことで自然と英語に触れる時間が増え、英語学習に対するモチベーションも高まりましたし、海外進学をぼんやりと考え出したのもこの時期であったと記憶しています。
個人的にJ PREPでの一番印象的だったのはES450での1年間です。もちろん文法パートの分厚い教材やAll-Englishで扱ったローマ史や食の歴史に関するリーディング課題は毎週課題をこなすだけで手一杯で、相当英語力が鍛え上げられたと感じていますが、それよりもCLILのSynthia先生から言われた『君たちは生徒ではなく一人の大人として扱う』という言葉が非常に印象に残っています。ディスカッションの際にも、自分を含めた一人一人のクラスメイトの意見や発言に真摯かつ丁寧に対応していただき、毎授業本当に楽しく刺激的な時間を過ごさせていただきました。このコースを通して、英語というツールを用いて世界中の全く異なるバックグラウンドや価値観を持つ人々と議論し、思考を共有したい、そのためのツールとしてもっと英語力を高め、将来的には海外大学を目指したいという思いが強まり、高校2年時に大学受験コースであるEA580と並行してScholarsのSA580にお世話になることを決めました。
EA580では今までJ PREPで教わってきた中である程度文法や和訳英訳には自信があった方でしたが、より体系的にわかりやすく根本から理解できるような説明をしていただき、さらに英語の構文理解や読解も伸ばすことができたと感じています。SA580ではTOEFL®の対策を一から始めました。毎授業最初に行うSpeakingの練習で、周りのみんながスラスラと自分の意見やスクリプトの要約を述べている中、初めのうちは全く自分の考えをまとめて英語でアウトプットすることができず、強烈な劣等感を味わったことを覚えています。しかし、一年かけて練習していくうち、ある時から意識せずこう言えたらといった表現が少しずつ口から咄嗟に出てくるようになり、練習の成果を実感しとても嬉しかったことを鮮明に覚えています。また、ReadingやListening(TOEFL®の対策では一番大事です!!)なども授業内で多くの練習問題や過去問を解いたことで、試験方式に慣れることができ、また個人的にはTOEFL®の長文を解いていればEAクラスで出てくるたいていの長文読解が簡単に感じられるようになるという相乗効果もありました。
高3では、継続してEA690を受講し国内受験の準備をするとともに、個人的に理系教科が本当に苦手だったこともあり国公立大学を受験するのではなく、自分の選択肢を広げる意味でも海外大学受験をすることを決意し、SAT®の対策コースであるSA650を受講しました。高3の時までには国内大か海外大どちらか一本に絞るというのが一般的ではあるのですが、高校のコース選択を私立の文系専願にしており、多少勉強に余裕があったことから両方のコースを継続することに決めました。一方で中学時代からサッカー部に所属しており、高3の最後の大会(高校サッカー選手権)までサッカー部の活動を続けることに決めていて、その活動が週6日朝夕とかなりハードにあったため、英語以外の国内受験で必要な国語と日本史の2科目は塾に通わず独学で勉強していました。英語の受験対策は基本的にEA690の授業内と、その予習復習で完結できると考え、特にそれ以外の勉強はしていませんでしたし、市販の参考書や過去問以外の問題集には手をつけませんでした。実際授業で扱った内容や教材をしっかりと固め、苦手な箇所を対策すれば受験対策としては十分だったと感じています。
11月まで部活動を続けたこともあり、練習日時や時間の関係で登録クラスと振替先のクラスと出席がほぼ半分ずつになったり、18時までの練習の後急いで向かっても遅刻してしまったりと、自分の登録クラスの担任の田邉先生や木曜クラスを担当してくださっていた桂先生には色々とご迷惑をおかけしました。また、授業後に遅れて聞けなかった授業内容の解説や課題の添削などに30分近く付き合っていただいたり、毎回体調を気遣っていただいたりと本当に親身に対応していただき、お二人には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
Scholarsでは初めSA650でSAT®の対策(私はこのタイミングから対策を始めたのですが、本当に時間がタイトだったのでもう少し早くから対策スタートすることをお勧めします!)をし、8月、10月、11月と本当にギリギリまで受けていました。スコア的には最後まで数学が足を引っ張り、あまり納得できるものではなかったのですが、TOEFL®は9月に1度目で目標としていた点数を超えることができ、夏休み明け辺りからSA690で本格的に海外大学への出願のためのエッセイの執筆を始めました。自分自身Personal Statementで求められているようなエッセイ調の文章や表現を用いたことがなく、本当に手探りの状態からのスタートでした。Kalau先生に手取り足取り構想段階からサポートしていただき、執筆過程で自問自答したり、先生からの鋭い質問に答えに窮しながら考える経験を通して、自分が伝えたいことややりたいこと、いかに大学の環境がその夢を実現するのに適しているかが自分の中でよりクリアになり、自分のエッセイに落とし込むことができたと感じており、こうしたエッセイの執筆やKalau先生との面談を通して思考をクリアにできたことが、奨学金の面接や、大学の審査官の方との面接の場においてもとても役立ったと実感しています。多くの海外大学は1月の上旬が出願の締め切りであることが多く、冬休みに入ってから年末や年始などもほぼ一日中パソコンと睨めっこする生活で、期限ギリギリまで先生に書き直した原稿を添削していただき、指摘されたところをまた修正する日々でした。渋谷校で面接をし、そのままその場で提出したこともあったぐらい最後の最後まで親身に苦労を厭わずサポートしていただいたこと、本当に感謝しています。おそらくScholarsに所属していなかったら海外出願、進学を最後までやり遂げることはできなかったと思っています。
振り返ると、J PREPでの8年間を通して、英語を学び、運用能力が向上したことはもちろん、多種多様な先生方やクラスメイトから様々な価値観や考え方、マインドセットを吸収し、一人の学生として成長できたと強く感じています。これは英語だけでなく他の科目においてもそうですし、また受験の枠にとどまらず日常においても他者と積極的に様々なトピックを議論するようになったり、新たな出会いや見知らぬ人とのコミュニケーションを日本語でも英語でもより楽しめるようになったりといった変化を実感しています。本当に意味のある充実した8年間でした!!
最後になりますが、私をここまで導いてきてくださったJ PREPの全ての先生方やスタッフ、事務局の方々、特に自分と深く関わり指導してくださった中村先生、中島先生、田邉先生、桂先生、Meira先生、Synthia先生、Sarah先生、Kalau先生、Felix先生、Scott先生に心から感謝を申し上げたいと思います。8年間お世話になりました!! 本当にありがとうございました!!